1.多層膜被覆鋼材ピン

【課題】電力の遮断機や駐車場の遮断機および鉄道の遮断機等機械部品の固定軸として用いられているピンが作動中に焼き付かないよう現在、ピンにグリスが塗布されている。本発明は耐凝着生の良い表面層を付与し他ピンを提供することによって、グリスの使用を不用とし、グリス固着による開閉障害をなくすことを目的とする。
【解決手段】ピンの表面に金属薄層を被覆し、その上にW-C層を被覆するかあるいは、Si-Cからなる薄層を被覆し、その上に、Hを10%から40%含ませた炭素系被膜を被覆させる。また、高い力を受ける用途に対しては、鋼材の表面層にNを浸透させて、高硬度として上に該多層構造の炭素系被膜を被覆する。
これによって、グリスを用いなくてもピンと回転体との凝着を防ぐことができ、グリスの固着による事故をなくすことができる。
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2.窒素イオン注入法

『窒素イオン注入法』は、鰹節削り刃、カンナ刃、パン切り刃、肉切り刃など非常に鋭利で硬い超硬合金刃や、金属加工用の超硬ドリル、超硬バイト、超硬エンドミル、刃先交換式超硬チップなど各種切削工具(超硬工具)の切れ味と工具寿命を長持ちさせるための技術である。

参考資料:窒素イオン注入で超硬工具の寿命を2倍に延ばす